顎関節症とは?痛い原因や治療法を徹底解説

顎関節症とは?原因や予防法を徹底解説
「口を開けると痛い」「顎からカクカク音がする」「すぐに顎が疲れてしまう」──こうした症状がある場合、顎関節症の可能性があります。食いしばりやストレスの影響もあり、同じような不調で来院される方が増えています。
今回は、顎関節症が起こる仕組みや代表的な治療法に加えて、日常生活で取り入れられる予防ケアまで、専門的な内容をできるだけ分かりやすくまとめました。
ご自身の症状を見直すきっかけにもなりますので、ぜひ最後まで参考にしてください。
顎関節症とは?
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、顎の関節や周囲の筋肉に負担がかかることで、「痛い」「カクッと音がする」「口が大きく開かない」といった症状が生じる病気の総称です。
耳の前にある顎の関節は、筋肉・靭帯・関節円板(クッション)といった複数の組織が協力しながら動いています。噛む、話す、飲み込むなど、日常動作に欠かせない場所のため、トラブルが起きると生活の質に大きく影響します。
顎関節症の主な症状
顎関節症の症状は段階によってさまざまですが、次のようなサインが見られます。
これらの症状は、一時的に落ち着くこともありますが、原因が残ったままだと再発したり悪化する場合があります。早めに歯科で状態を確認し、総合的にチェックすることで改善を目指すことができます。
顎関節症の5つの原因
顎関節症は、1つの原因だけではなく、いくつかの原因が考えられています。代表的な原因は次のとおりです。
噛みしめ・歯ぎしり
ストレスや緊張、集中している時の癖などで無意識に強い力が加わることがあります。長時間続くと、顎の筋肉が疲労し、関節や周囲の組織に負担が蓄積して、痛みや動きの不調につながります。
姿勢の問題
スマホやパソコン作業で顔が前に出た姿勢が続くと、全身のバランスにも影響し、首や肩の筋肉の緊張を通して顎の関節にも負担をかけます。
噛み合わせの問題
歯並びのバランスが崩れていると、顎関節に偏った力が加わります。これが続くと、関節円板や筋肉にストレスがかかり、痛みや開口障害の原因となることがあります。
食生活・咀嚼の癖
硬い食べ物をよく食べていたり、片側だけで噛む癖なども顎に大きな負担を与えます。過度な咀嚼は筋肉の疲労を招き、関節の動きにも乱れが生じる可能性があります。
ストレス
精神的ストレスが続くと、自覚のないまま歯を食いしばったり顎を強く閉じる時間が増えます。この無意識の力は非常に強いため、関節や筋肉に大きな負担がかかり、症状の悪化を招くことがあります。
顎関節症の治療方法
歯科では、原因に合わせて次のような治療を行います。
マウスピース治療
夜間に専用のマウスピースを装着することで、歯ぎしりや噛みしめによって顎関節にかかる過剰な力を和らげます。関節や筋肉への負担が減るため、痛みの改善に効果があります。
噛み合わせの調整
詰め物や被せ物の高さが合わない場合、わずかなズレでも片側の関節に負担が集中してしまいます。必要に応じて高さの微調整や形態の修正を行い、噛み合わせのバランスを整えます。
顎のストレッチ
顎周りの筋肉がこわばっている場合、筋肉の緊張を和らげ、関節の動きを整えることで、痛みの軽減や開けづらさの改善が期待できます。
投薬治療
痛みや炎症が強い場合には、消炎鎮痛薬を使用して症状を抑えます。ただし、一時的な痛みを抑える治療なため、ほかの治療と併用することが一般的です。
生活習慣の改善指導
顎関節症は日常のクセや生活環境が大きく影響します。硬いものを避ける、片側だけで噛まない、長時間のうつむき姿勢を減らすなど、生活習慣の見直しは再発防止に非常に重要です。
顎関節症にお悩みなら早めに
ご相談を
顎関節症を放置すると、痛みが慢性化したり、口が開きにくくなるなど、日常生活に支障が出るトラブルへつながることがあります。早めに歯科で原因を確認し、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できます。
ファミリー歯科医院でも顎関節症の治療に対応しております。症状や原因は人によって異なるため、噛み合わせ・生活習慣・マウスピース治療などの中から、お一人おひとりに合わせた最適なケアをご提案いたします。
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